高次機能障害と脳の側性化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/12 05:10 UTC 版)
詳細は「高次機能障害」を参照 例外も多いが高次機能で左右半球の局在が知られているものをあげる。特に左ききの場合は非典型的なことが多い。優位半球中大脳動脈領域の皮質症状は言語に関連するものが中心である。失語、失書、失読などの言語関連の症状の他、失行のうち、肢節運動失行、観念運動失行、観念性失行、口部顔面失行などが優位半球の症状となる。劣位半球の皮質症状は認知障害が主体となる、半側空間無視、身体失認、病態失認、地誌的失見当などの認知障害のほか、失行のうち構成失行、着衣失行が右半球の症状となる。 分類高次機能障害左半球右半球言語 失語、失読 ◎ 失書 ◎ ○(過書、空間性失書) 計算 失算 ◎ ○(空間性失計算) 記憶 言語性記憶障害 ◎ 視覚性記憶障害 ○ 行為 観念運動失行 ◎ 観念失行 ◎ 口部顔面失行 ◎ 構成障害 ◎ 着衣失行 ◎ 運動維持困難 ◎ 方向性注意 半側空間無視 ○(右無視) ◎(左無視) 視空間認知 構成障害 ◎ 視覚失認 ○(両側病変) ○(両側病変) 相貌失認 ○(両側病変が多い)
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