高密度実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 07:39 UTC 版)
省電力プロセッサを採用した理由は高密度実装を実現するためである。一般的なPCやサーバ、また旧来のスーパーコンピュータが採用する高性能プロセッサの多くは、消費電力とそれに伴う発熱も大きいため、そのようなCPUを筐体に多数詰め込むと排熱が非常に困難になる。かといって筐体内の密度を下げるとケーブルや接続コネクタなどの構成部品が増え、それが信頼性の低下を招く。Blue Gene/Lでは消費電力あたりの性能が高い組み込み用途向けプロセッサを導入することでその問題を解決した。この設計方針により、Blue Gene/Lはその性能に対し電力消費や設置面積において非常にコンパクトなシステムとなった。Blue Gene/Lの消費電力あたりの性能は112.24MFLOPS/Wであり、地球シミュレータの3.01MFLOPS/Wと比べると、Blue Gene/Lは37倍も電力効率の良いシステムである。
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