高取峠とは? わかりやすく解説

高取峠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/30 04:30 UTC 版)

国道250号標識
高取峠
頂上付近にある赤穂事件時の早籠を再現した像
所在地 兵庫県赤穂市相生市
座標
北緯34度47分21.14秒 東経134度26分36.12秒 / 北緯34.7892056度 東経134.4433667度 / 34.7892056; 134.4433667座標: 北緯34度47分21.14秒 東経134度26分36.12秒 / 北緯34.7892056度 東経134.4433667度 / 34.7892056; 134.4433667
標高 120[1] m
山系 中国山地
通過路 国道250号JR赤穂線(高取トンネル)
プロジェクト 地形
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高取峠

高取峠(たかとりとうげ)は、兵庫県赤穂市高野と相生市佐方との間にある[1]

峠のある山を「八重山」といい、の多い山だった。飛鳥時代赤穂郡一帯を治めていた秦河勝が、この山で遊猟をしたといい、後世の領主も鷹狩りをしたことから、「鷹取峠」と呼ばれるようになったと伝えられている[1][注 1]。これが後に「高取峠」と書き表すようになったとされている[1]

道が通じるようになったのは江戸時代になってからで、赤穂藩主浅野氏によって官道として整備された[1]。以来、参勤交代のルートとなった[1]

昭和時代になり主要地方道相生赤穂備前線に指定され兵庫県道30号・岡山県道1号相生赤穂備前線となったが、1956年(昭和31年)に国道250号へ昇格された。

通過する交通路

いまは「赤穂街道(国道250号)」が通っているが、これはかつての官道・高取峠よりもやや南東よりの標高の低い位置を通過している[1]。この道路は赤穂市と相生市を繋ぐ重要ルートだが、険路のため交通網のボトルネックになっており、新たなトンネル掘削による改良が課題となっている[2][3]。なお、かつての峠には採石場がある[4]

鉄道ではJR西日本赤穂線の高取トンネルが通じている。

主な災害

  • 1971年7月18日 - 相生豪雨により国道250号線で土砂崩れが発生。道路上に停車していた観光バス1台、乗用車3台が押し流されて転落。3人死亡、49人負傷[5]

脚注

注釈

  1. ^ 一般的には「鷹狩り」は鷹を使って獲物をとることをさすが、出典からは「鷹獲物として行う狩猟」という意味なのかは読み取れない。

出典

  1. ^ a b c d e f g 角川日本地名大辞典28 兵庫県』p877「高取峠」
  2. ^ 国土交通省 道路IR 「今後の道路行政についての意見・提案の提出について」[1] (PDF) ,2008, 2015年12月31日閲覧。
  3. ^ 赤穂民報 2015年4月11日付 長岡氏「高取峠トンネル化に本腰」 2015年12月31日閲覧。
  4. ^ 赤穂市市議会だより 2013年11月11日付 [2] (PDF) 2015年12月31日閲覧。
  5. ^ 「兵庫でがけくずれ続出」『中國新聞』昭和46年7月19日 1面

参考文献

関連項目





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