駒井朝温とは? わかりやすく解説

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駒井朝温

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 03:31 UTC 版)

 
駒井朝温
時代 江戸時代明治時代
生誕 文政6年(1823年)
死没 明治29年(1896年)
別名 玉虹
官位 山城守甲斐守
氏族 甲斐源氏武田氏駒井氏
父母 父:駒井兜十郎
次男小栗忠道、三男小栗忠祥
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駒井朝温(こまい ともあつ、文政6年(1823年) - 明治29年(1896年))は、幕末の旗本(領地は上野国連取等)。

生涯

父は駒井兜十郎。官位は、従五位下山城守、甲斐守。玉虹と号する。

西丸目付、本丸目付等を務め、安政5年(1858年)5月26日、軍政改革掛ならびに外国貿易取調掛に起用される[1]

この時期論じられた13代将軍徳川家定継嗣問題について、御三卿の一つである一橋徳川家の当主・徳川慶喜(のちの15代将軍)を推した一橋派の考えだった[2]

万延元年(1860年)3月4日、老中松平乗全、若年寄遠藤胤統、寺社奉行本庄宗秀大目付久貝正典、江戸町奉行池田頼方勘定奉行山口直信とともに桜田門外の変において吟味掛となった。同年12月大目付となる[3]

文久2年(1862年)8月24日小姓組番頭となったが、同年11月、井伊直弼のもと安政の大獄に関わったとして蟄居を免じられた[4]元治元年(1864年)6月29日に歩兵頭となり、同年7月21日大目付に復し同年8月11日勘定奉行となり[5]、12月19日再び大目付となり[6]、その後講武所奉行並となる。

慶応元年(1865年)2月、長州征伐における長州藩主毛利敬親父子、三条実美ら五卿の江戸拘引において、護送の命を受けたが、其の使命の遂げ難い状況であることから幕命を固辞、職を免じられた[7][8]。5月11日歩兵奉行となり6月19日迄務めた。11月2日再び勘定奉行となる[9][10]

慶応2年(1866年)7月3日大目付となり[11]、慶応3年1月19日より陸軍奉行並となり1月28日迄務めた。慶応4年(1868年)3月、江戸幕府終焉とともに公職を去った。明治29年(1896年)に73歳で死去した。

系譜

  • 祖父:駒井正明(政太郎、右京)
  • 父;駒井朝輝(兜十郎、左京、松平左金吾定寅の三男、駒井正明の婿養子)
  • 二男:小栗忠道(小栗忠順の養子で、小栗忠順が斬首された翌日に上野国高崎で斬首された。)
  • 三男:小栗忠祥(忠順の遺児国子が成人し結婚する迄小栗家を継いでいる。)
  • 四男:駒井朝充
  • 五男:駒井忠祥 

参考文献

脚注

  1. ^ 東洋経済研究所 編『索引政治経済大年表』年表篇,P40,東洋経済新報社,1943
  2. ^ 萩野由之著 『王政復古の歴史』,P54,明治書院,大正7
  3. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P584,平凡社,昭和10
  4. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P618,平凡社,昭和10
  5. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P674,平凡社,昭和10
  6. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P688,平凡社,昭和10
  7. ^ 維新史料編纂事務局 編『維新史』第4巻,P382・383,維新史料編纂事務局,1941
  8. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P692,平凡社,昭和10
  9. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P710,平凡社,昭和10
  10. ^ 東洋経済研究所 編『索引政治経済大年表』年表篇,P80,東洋経済新報社,1943
  11. ^ 日置昌一『国史大年表』第3巻,P725,平凡社,昭和10



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