馬名の命名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:51 UTC 版)
過去のインタビューによると、小田切のつけるユニークな馬名は大きく、奇をてらった「びっくりさせるような名前」(オドロキノサイフ、ロロ、ウラギルワヨ、ソレガドウシタなど)、古きよき日本の情緒をもつ風景・言語(小田切いわく「僕の子供時代への郷愁を託した名前」。ロバノパンヤ、ドングリ、ヒコーキグモなど)、メッセージ性を持たせた名前(ウチュウノキセキ、ノーモア、オジサンオジサン、イエスマン、カミサンコワイなど)、競馬のアピールを目的とした名前、親名からの連想(サアドウゾ〈母アナタゴノミ〉、ガッチリガッチリ〈母イタダキ〉、ダスタップ〈乱闘、母マチブセ〉)などに分けられるという。たとえば「イヤダイヤダ」には“負けるのは嫌だ”、「オジサンオジサン」には同じ中高年世代の競馬ファンへ向け“おじさん頑張れ”といった前向きなメッセージが込められている。ちなみに「カミサンコワイ」はニッポン放送のラジオ番組『山田邦子ワンダフルモーニング』とのタイアップ企画で、出演者で恐妻家の林家たい平にちなんで付けられた。同馬は未勝利で引退したが、同番組内で随時レポートされていた。 「エガオヲミセテ」(後述)において、日本中央競馬会 (JRA) 所属の競走馬として初めて名前に「ヲ」の字を付けた。以後も「ナゾヲトクカギ」などで「ヲ」を使用している。 規定ぎりぎりの珍名は、申請が通らず、やむなく当初とは別の名前になった馬も多い。「ドングリ」のように何年も続けて申請した結果、JRAが折れて認められた名前もある。また、「ニバンテ」(=二番手)は実況を混乱させるとしてJRAに申請を却下された、「ドウモスミマセン」を却下されて「ギャフン」に改めたなどの失敗談も多々ある。 なお、小田切が所有する珍名馬及びそのファンはオダギラーと呼ばれることが多い。
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