首相の憲法上の仕組みと位置付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:59 UTC 版)
「インドの首相」の記事における「首相の憲法上の仕組みと位置付け」の解説
憲法には、首相が国のトップたる上での事務的なスキームが規定されている。第53条には、首相が大統領の憲法上の職務の遂行を支援および助言する連邦閣僚会議(英語版)の長であるための事務所の規定がある。 第53条、第74条、第75条は以下の通り。 The executive powers of the Union shall be vested in the president and shall be exercised either directly or through subordinate officers, in accordance with the Constitution.連邦の行政権は大統領に付与され、この憲法に従って、大統領が直接または大統領に従属する役員を通じて行使するものとする。 — インド憲法第53条第1項 There shall be a Council of Ministers with the Prime Minister at the head to aid and advise the president who shall, in the exercise of his functions, act in accordance with such advice.首相を長とする閣僚評議会を設立して、大統領がその職務を遂行するにあたり、支援および助言するものとする。 — インド憲法第74条(英語版)第1項 The Prime Minister shall be appointed by the President and the other Ministers shall be appointed by the President on the advice of the Prime Minister.首相は大統領によって任命され、他の大臣は首相の助言に基づいて大統領によって任命されるものとする。 — インド憲法第75条第1項 ほとんどの議院内閣制のように、大統領は儀礼的な存在で、任期は憲法に規定された通りで、法の支配は内閣や立法府の助言に従う。首相は政府の長として行政権行使に責任を持つ。大統領の憲法上の職務は憲法第60条にある通り、憲法と法律を維持、保護、擁護することである。憲法では、首相については、4つの条文(第74条、第75条、第78条、第366条)でしか言及されていないが、ローク・サバー(下院)の多数派の支持を以って政府における重要な役割を果たしている。
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