首相の存在と二重構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:29 UTC 版)
「フランス第五共和政」の記事における「首相の存在と二重構造」の解説
「コアビタシオン」も参照 首相は国民議会(下院)の議決により選出される。首相の選出は国民議会における政党の勢力によって決まるので、大統領の出身政党と首相が所属する政党が異なる場合がある。フランソワ・ミッテラン大統領(フランス社会党)の時代のジャック・シラク首相(保守、1986年 - 1988年)とエドゥアール・バラデュール首相(保守、1993年 - 1995年)、シラク大統領の時代のリオネル・ジョスパン首相(フランス社会党、1997年 - 2002年)のケースで、特に左右の異なる指導者が大統領と首相に就くことを「コアビタシオン」と呼ぶ(コアビタシオンとは本来は「同棲」を意味するフランス語)。大統領は外交を、首相は内政を担当するとされているが、時として政策をめぐる対立も生じている。 大統領の所属する政党の支持率が高い場合は、大統領は国民議会を解散し、国民議会選挙で過半数を得られればコアビタシオンを解消することができる(ミッテランの就任直後に実例あり)。ただし、支持率が低迷しているときはコアビタシオンが長期化し、政権の弱体化を招くケースが多い。
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