音配列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 09:42 UTC 版)
ガンダ語の音節は、母音のみ(単語の最初の音節に限る)、子音+母音、重子音+母音、鼻音+子音+母音、子音+半母音+母音、重子音+半母音+母音、鼻音+子音+半母音+母音のいずれかの形を取りうる(ここでの「子音」は重子音を除いたもので、鼻音と半母音を含む)。これらの形式は以下のような音配列的な制約に従う。 二つの母音は隣接してはならない。形態論的・文法的な規則により2母音が隣り合わなくてはならない場合、一つ目の母音が消滅するか半母音になり、二つ目の母音は可能ならば長音化する。 子音+半母音([ɡːw] を除く)に続く母音は常に長母音である。[ɡːw] の後の母音は長くても短くてもよい。 鼻音+非鼻音に続く母音は常に長母音である。 重子音に続く母音は常に短母音である。この規則は他のすべての規則に優先する。 歯茎破裂音 [k] と [g] は母音 [i] または半母音 [j] の前に現れず、この位置でそれぞれ後部歯茎破擦音 [tʃ] と [dʒ] になる。 子音 [j], [w], [l]/[r] の重子音と前鼻音はない。 子音は同時に重子音化・前鼻音化できない。 子音の連続と母音の交代にかかわるこれらすべてのパターンに従うと、ガンダ語のあらゆる単語は、語頭では子音の連続・母音のいずれでも可能だが語末は母音でなくてはならないという結果になる。 以上の規則は母音の後で単語を分綴する(語中で改行する)音節化の規則にも反映される。例えば Emmotoka yange ezze「私の車が着いた」は E‧mmo‧to‧ka ya‧nge e‧zze と音節分けがなされる。
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