テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカ
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「ハーモニカ」の記事における「テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカ」の解説
ブルースハープの演奏例 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカ (Ten Holes Diatonic Harmonica) はおそらくもっともハーモニカの原型に近い楽器だと思われる。長さ10cmほどの掌におさまる大きさで、正面から見ると10個の穴が一列に並んでいる。ブルースハープと呼ばれるモデルが最も有名で、この種のハーモニカの代名詞のようになっているが、この名称はホーナー社のモデル名および登録商標である。最近ではテンホールズという呼称も定着してきた。 一つの穴の上面と下面に互いに逆向きにリードが取りつけてあり、吹いたときと吸ったときで違う音が出る。音の配列はメジャー・スケールに沿ったもので主要なモデルにはGからF#まで各調が用意されている。10穴で3オクターブをカバーするため実際の音配列は少し変則的であり、C調を例にとれば以下のようである。 ダイアトニック・ハーモニカの音配列12345678910吹音 C E G C E G C E G C 吸音 D G B D F A B D F A つまり3オクターブといっても完全な音階が吹けるわけではない。その代わり3つの穴をまとめて吹けばトニック・コード、2-4番(1-3番)をまとめて吸えばドミナント・コード、4-6番(8-10番)をまとめて吸えばサブドミナント・コードとなる。
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