音楽性と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 08:23 UTC 版)
「シンフォニックメタル」の記事における「音楽性と歴史」の解説
最初にこのジャンルに貢献したのはセリオンと言われている。デスメタルからゴシックメタルへと傾きつつあった音楽性に生オーケストラを導入した結果、これに成功し、アルバム『セリ』(1996年)によりシンフォニックメタルを世間に知らしめた。 この潮流に乗って躍り出たのが1997年にデビューしたウィズイン・テンプテーションとナイトウィッシュである。前者はまずデスメタルをベースにしたゴシックメタル系のサウンドでデビュー。シャロン・デン・アデルの可憐な歌声を前面に押し出した楽曲、緩急巧みなシンセサイザーと生オーケストラによるオーケストレーションで大きな人気を得る。後者は当時の潮流であったヘヴィネスとメロディックスピードメタルを組み合わせたサウンドに重厚なシンセサイザーのオーケストラを重ね、さらにクラシカルなオペラ調の歌唱を乗せる独特のサウンドで人気を得て、ついにミリオンセラーとなるまでに至った。 そして同じく1997年に現れたのが、“ハリウッドメタル”を標榜するラプソディーである。シンセサイザー(後にオーケストラも)を大々的に導入した大仰なサウンド志向で、ハリウッド映画音楽のようなヘヴィメタルを作り上げた(歌詞のテーマにハイ・ファンタジーを取り上げ続けている)。 現在に至るまでヨーロッパを中心に続々と彼らのフォロワーは登場し、様々な音楽的模索・サブジャンルの細分化と多様化が進む中でもオーケストラやオペラ歌唱をヘヴィメタルに乗せる形式は保たれ、いちジャンルとしての地位を獲得している。
※この「音楽性と歴史」の解説は、「シンフォニックメタル」の解説の一部です。
「音楽性と歴史」を含む「シンフォニックメタル」の記事については、「シンフォニックメタル」の概要を参照ください。
- 音楽性と歴史のページへのリンク