韓昌洙とは? わかりやすく解説

韓昌洙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 14:24 UTC 版)

韓 昌洙
李王職長官
『御大礼記念写真帖』(1916年)より。
本貫氏派 清州韓氏
字号 景文
雅号 穎愛
爵号 男爵朝鮮貴族
誕生年 1862年1月19日
誕生地 漢城府
没死 1933年10月7日
実父 韓章錫
義父 韓胤錫
韓 昌洙
各種表記
ハングル 한창수
漢字 韓 昌洙
発音: ハン・チョンス
日本語読み: かん しょうしゅ
ローマ字 Han Chang-su
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韓 昌洙(ハン・チャンス、한창수1862年1月19日 - 1933年10月7日)は、大韓帝国末期の官僚日本統治時代の朝鮮における朝鮮貴族男爵)。本貫清州清州韓氏)、景文경문)、穎愛영애)。

生涯

漢城府出身。大提学朝鮮語版を務めた韓章錫朝鮮語版の息子として生まれ、韓胤錫(한윤석)の養子として入籍した。

1888年に科挙に及第し、おもに承政院で官職に就き、1895年には漢城裁判所朝鮮語版の判事となった。外国語に堪能で、官立漢城外国語学校朝鮮語版、漢城師範学校(한성사범학교)の校長職も務め、ヨーロッパ地域で外交官として勤務したこともあった。

外交関係の官職を務め、日本に出入りしながら親日勢力に近づいた後、1910年日韓併合条約締結後、日本政府から男爵爵位を授爵され、朝鮮総督府中枢院の顧問に任命された。日帝の信任を受けて高宗純宗ら王室を専担する李王職長官(이왕직 장관)も歴任した。

韓昌洙は、躊躇ない親日的言行に加えて、李王職長官を務めながら高宗の一人娘の徳恵翁主を幼い年齢で日本に留学させて、日本人と強制的に結婚させ、彼女が結局精神病を患ったことで、怒りの標的となった。韓昌洙が李王職掌侍局長在職中に、高宗が死亡したが、高宗毒殺説朝鮮語版では、李完用李埼鎔尹徳栄、韓相鶴(한상학)、安商浩朝鮮語版らとともに名前が上がったりもする。

権勢に絡んだ経済にも通じており、日本統治時代の朝鮮における朝鮮貴族の中でも最も裕福に暮らし、1960年の報道によると、孫がソウル城北区で裕福に暮らしていたという[1]

家族関係

没後

2002年民族正気を立てる国会議員の会朝鮮語版が発表した親日派708人名簿と、2008年民族問題研究所が公開した親日人名辞典収録者名簿に、自身の男爵爵位を受け継いだ息子の韓相琦とともに選ばれた。2009年親日反民族行為真相糾明委員会が発表した親日反民族行為705人名簿にも含まれた。

2007年5月2日大韓民国親日反民族行為者財産調査委員会は、韓昌洙の財産を国家に還収することを決定し[2]11月22日には、親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法施行以後に第三者へ処分した財産についても、国家帰属決定を下した[3]

脚注

  1. ^ 연성숙 (1960-03). “日帝韓人貴族의 近況”. 진상. 
  2. ^ 이민정 (2007年5月2日). “재산 환수되는 친일파 9인은 누구? - 권중현·이완용 등 을사오적 중 일부 포함”. 오마이뉴스. 2008年4月13日閲覧。
  3. ^ 임은진 (2007年11月22日). “왕족 이해승 등 친일파 재산 410억 국가귀속 - 이해승ㆍ이지용ㆍ유정수ㆍ고희경ㆍ민영휘ㆍ민병석ㆍ송병준ㆍ한창수 등”. 연합뉴스. 2007年11月22日閲覧。アーカイブコピー - ウェイバックマシン

外部リンク


韓昌洙(朝鮮語版)(1862年)

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朝鮮貴族」の記事における「韓昌洙(朝鮮語版)(1862年)」の解説

併合後、李王職長官となる。奎章閣大提学(長官職)・韓章錫(1832-1894)の次男で、官立外国語学校長などを経て李完用内閣内閣書記官長務めた李王職長官時代には徳恵翁主後見人務めた

※この「韓昌洙(朝鮮語版)(1862年)」の解説は、「朝鮮貴族」の解説の一部です。
「韓昌洙(朝鮮語版)(1862年)」を含む「朝鮮貴族」の記事については、「朝鮮貴族」の概要を参照ください。

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