韓国系商店への襲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 18:44 UTC 版)
「ロサンゼルス暴動」の記事における「韓国系商店への襲撃」の解説
警察署と並んでもうひとつの主たる襲撃対象となったのが、韓国系アメリカ人の経営する小規模商店である。襲撃による被害額の半分弱が韓国系アメリカ人の雑貨店・食料品店であるとされる。 襲撃された商店の店主らは自衛のため暴徒へ向かって発砲を繰り返した。群衆の略奪から身を守る正当防衛とみなされたためその後も司法責任を問われることはなかったが、暴徒へ発砲する映像がテレビで繰り返し流されたことも暴動を過激化させる一因になったとも指摘されている。 かつては黒人と韓国系市民との間の対立・確執が暴動時の韓国系商店襲撃へと結びついたと指摘されたことがあるが、しかし専門家らによる大規模な追跡調査によると、韓国系市民の経営する商店が襲撃されやすかったのは、それが単に黒人が多く住むエリアで最も成功した目立つ店舗だったからである。 実際に襲撃を行って逮捕された黒人たちへの聞き取りでも、韓国系アメリカ人そのものへの憎悪・反感はほとんど見られなかった。 また韓国系アメリカ人の店に限らず、黒人・プエルトリコ系・ラテン系など様々な人種の経営する店も無差別に略奪・破壊の対象となっている上、店舗を略奪した者のうち相当数は中国人や日本人、フィリピン人などの店を襲ったと信じていた。
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