静岡大火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 10:03 UTC 版)
「静岡市営電気供給事業」の記事における「静岡大火」の解説
1940年(昭和15年)1月15日、静岡市の市街地を焼く「静岡大火」が発生した。焼失面積は約35万坪、被災家屋は全焼5229戸・半焼46戸に及ぶ。 大火によって市営供給事業も甚大な被害を受け、5344戸の需要家が焼失して電灯4万9345灯・電動機870台のほか電柱642本・変圧器405台・電線計213キロメートルを失った。これら電気工作物の被害額は約110万円とされる。送電は火災発生をうけて15日16時20分ごろ中止されていたが、鎮火後ただちに復旧作業が進められ翌16日午後には焼失区域を切り離し再開された。焼失区域については真っ先に街路灯の復旧が進められ、18日から静岡駅前一帯が再点灯されたのを機に数日で焼失区域全域の照明が復旧されている。 静岡大火直後の1939年度末(1940年3月末)時点での電灯需要家数は前年度比1705戸減の2万6248戸、取付灯数は前年度比3万5163灯減の15万6253灯となり、年間の電灯料収入も減収となった。翌1940年度も電灯料収入の減収が続くが供給成績は回復に転じており、年度末(1941年3月末)時点での電灯需要家数は3万1422戸、取付灯数は定額1万5475灯・従量16万2936灯の計17万8411灯であった。なお同じ時点での電力需要家は4115戸、取付kW数は定額4,146 kW・従量6,320 kWの計10,466 kWである。 中部配電統合直前すなわち1942年(昭和17年)3月末時点での供給成績は引継ぎ書類が残っておらず具体的数値を欠くが、電灯が需要家数約3万3500戸・取付灯数約21万灯、電力が需要約5000戸・取付kW数約12,000 kWであったという。
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