阪神 対 大洋
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1967年9月23日に阪神甲子園球場で行われた阪神タイガース対大洋ホエールズ戦で、1回表二死満塁の場面。大洋の森中千香良は、2ストライク0ボールから阪神のジーン・バッキーが投げたナックルボールを空振りし、捕手の和田徹がワンバウンドで捕球した。和田は、一度はベンチに戻ろうとする森中に触球しようとしたが触球せず、また、本塁を踏めば三塁走者をアウトにすることもできたがそれもせず、ボールをマウンドに転がしてベンチに戻った。大洋側は振り逃げができると気付き、打者走者森中が一塁へ走り、三塁走者の松原誠が本塁に進んだ。阪神の藤本定義監督は選手全員をロッカールームに引き上げさせて大谷泰司球審に抗議し、その後、大谷球審を小突くなどした。大谷球審は、藤本監督を退場処分として試合再開を命じ、プレイを宣告した。しかし、阪神の選手たちがベンチから出てこなかったため、大谷球審は1分後、没収試合を宣告して、大洋の勝利とした。 振り逃げを発端とした唯一の没収試合である。ただし、初回に大洋の勝利で試合終了となり、プレーとして振り逃げは成立したが、没収試合のため記録上は無効である。
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