開花ホルモン

新語時事用語辞典

フロリゲン

別名：花成ホルモン、開花ホルモン、花咲かホルモン
英語：florigen

植物の花芽、すなわち展開して花が咲く芽の形成を促進するとされる物質。

フロリゲンは、1937年にはその存在が予言されていたが、それが何の物質であるのかは、70年もの期間にわたり特定されずにいた。2007年に奈良先端科学技術大学院大学の研究チームが「Hd3a遺伝子」から生成されたたんぱく質であることを解明した。

2011年8月1日、奈良先端科学技術大学院大学の同じ研究チームが、フロリゲンの受容体を発見すると同時に、開花時期を自在に変えて花を咲かせる技術を開発したと発表、科学誌Nature上で発表した。

フロリゲンによる開花時期操作の実現は、いわゆる「花咲か爺」を現実のものとする、というだけでなく、農産品の安定的生産などに役立つという。

関連サイト：
自在に花を咲かせる夢のホルモン（フロリゲン）を世界に先駆け発見！
花咲かホルモン(フロリゲン)の受容体を世界で初めて発見 -奈良先端科学技術大学院大学

（2011年8月2日更新）

デジタル大辞泉

かいか‐ホルモン〔カイクワ‐〕【開花ホルモン】

読み方：かいかほるもん

植物の茎の先端に作用し、花芽形成を起こさせるホルモン。花成素。花成ホルモン。

生物学用語辞典

花成ホルモン

同義/類義語：開花ホルモン
英訳・(英)同義/類義語：flowring hormone, flowering hormone

植物で花芽の形成を促進すると考えられる仮想的物質。フロリゲン。

「生物学用語辞典」の他の用語

化合物名や化合物に関係する事項：

脂質  自己抗体  色素  花成ホルモン  荷電性アミノ酸  藍  蛍光

らん用語集

開花ホルモン

花芽形成を促すホルモン。花成ホルモン。フロリゲン。　（florigen）
成分は未だ解明されていない。