長柄用水
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疏水の概要 | |||
■疏水の所在 石川県かほく市の北部地域(用水総延長 約11.5km) ■所在地域の概要 長柄用水は、石川県の南北の中間点に位置するかほく市の北部地域にあり、大海川上流の津幡町上大田地内から取水し、下流域のかほく市旧高松町の穀倉地帯を潤している。 ■疏水の概要・特徴 加賀と能登の境にそびえる宝達山の裾野、大海川の流域に広がる長柄野の新田開発のため、享保2年(1717年)に造成され、6年の歳月をかけて1723年に完成した用水である。 この用水のおかげで、長柄、夏栗、中沼、二ツ屋の台地でも稲作が可能となり、分水場で水は7:3に分けられ、7割が長柄地区へ、3割が夏栗地内へ流れるようになった。近年、用水はU字溝が敷設されるなど整備されたが、この分水場だけは当時のままの状態で残されている。用水の全面改修完成を記念して碑が建てられている。 また、従来の水路は自然な谷間を利用したが、いくつもの山裾をぬって造られる「山の腰めぐり」という特殊な技法が用いられている。更に特筆すべきは、高さ20m、長さ90mの盛り土居で、日本では他に例を見ない規模のものである。 用水が起工されてから今日に至るまでの長きに渡って、用水に番人がいることも他の用水とは違う特徴的な点である。 |
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