長大語と正書法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 14:23 UTC 版)
語の定義は各言語により異なるが、一般に特定の品詞として働き、句の構成要素となり、一定の意味を持つ言葉の単位である。どの言語も複数の形態素を結び付けて複合語を作る仕組みを持ち、長大語を作り得る。 文法上は単一の語でも、正書法上は複数の語のように見えることがある。例えば固有名詞は、不可分で並べ替え不能で一定の意味を持ち、どれほど長くても単一の語である。したがって日本語の「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」及び英語の (the) United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland はどちらも文法的には一語である。しかし一般には後者は長大語とは見なされていない。英語の正書法で空白が含まれ、複数の語のように見えるからである。ドイツ語はオランダ語やデンマーク語などとともに複合語中の空白を書かないので長大語が多いと見なされているが、文法的には英語とドイツ語の複合語に大きな違いはない。 日本語や中国語では複合語に空白を使わないので、発音上の長大語は一般に正書法でも長大である。ただし、日本語の訓読みは字数と比べてモーラ(拍)が多くなる事がある。例えば「たなごころ」は一字で「掌」と書ける。
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