鎌田祐一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/11/15 23:28 UTC 版)
| 鎌田祐一 | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 国籍 |  日本 |
| 生年月日 | 1949年12月16日（74歳） |
| 騎手情報 | |
| 所属団体 | 日本中央競馬会 |
| 初免許年 | 1970年3月1日 |
| 免許区分 | 平地・障害 |
| 騎手引退日 | 1984年2月19日 |
| 通算勝利 | 1326戦108勝 |
鎌田 祐一（かまた ゆういち、1949年12月16日 - ）は、日本の元騎手・元調教助手。
経歴
騎手時代
1970年3月1日の東京第8競走5歳以上250万下・ネバーンで初騎乗初勝利を達成し[1]、1966年の目野哲也、1967年の紺野虎雄、1968年の白石一典・古賀俊次、1969年の新田幸春に続いて5年連続での達成となったほか、当日の東京では宮田仁、京都では吉永良人も達成し1日3人は初となった[2]。
1年目の1970年は5勝[3]に終わったが、2年目の1971年には10月16日・17日の福島で初の2日連続勝利[4]を挙げるなど、初の2桁勝利となる13勝[3]をマーク。
3年目の1972年には2年連続2桁となる13勝をマークし、1973年は3勝に終わるが、1974年から1976年まで3年連続2桁勝利を記録[3]。
1972年9月16日の中山第9競走あかね賞ではアーレスでカミノテシオにアタマ差勝利し[5]、同馬では1973年4月28日の東京第9競走4歳中距離ステークスでタケホープの4着に入った[6]。
1975年には後に繁殖牝馬として多くの活躍馬を出す牝系の祖となった[7]ペルースポートに騎乗し、2勝を挙げた[8]。
1976年には3月13日の中山で初の1日2勝[9]を挙げるなど自己最多の15勝[3]をマークし、トウフクニシキでは2月29日の中山第7競走4歳短距離特別でニッポーキングの2着に入ったほか、東京優駿にも騎乗[10]。
1977年には7勝に終わるが、1978年には2年ぶりで最後の2桁となる11勝をマーク[3]。
1982年には自己最低の2勝に終わり、1983年8月13日の函館第10競走4歳以上400万下・サザンクロスで最後の勝利[11]を挙げ、1984年2月19日の京都第2競走4歳新馬・カルストンジェット（7頭中7着）を最後に現役を引退[12]。
調教助手時代
引退後は橋口弘次郎厩舎の調教助手を務め、レッツゴーターキン・ダンスインザダーク・ハーツクライ・ローズキングダムを担当[13]。
レッツゴーターキンは牧場では乗った人が全員落とされたという逸話の持ち主で、鎌田も何度も落とされた[14]。1992年の天皇賞（秋）では2週間前から東京に滞在して調教したが、厩舎まで来てレッツゴーターキンの話を事細かに聞いたサンケイスポーツの佐藤洋一郎記者が本命に推し、レース当日の1面記事ではレッツゴーターキンの名前が大きく載った[15]。
レースはトウカイテイオーの戌亥信昭調教助手と一緒に関係者席で観戦し、直線ラスト200mではトウカイテイオーが先頭に立つと、戌亥は立ち上がって叫んでいたが、鎌田はターフビジョンを見ていた[14]。突然見慣れた馬が映像に飛び込み、レッツゴーターキンが先頭に立ってゴールすると、鎌田は肩を落とす戌亥の横で、訳も分からずゴールシーンを眺めていた[14]。
レッツゴーターキンを迎えた鎌田が馬を引いて検量室前に行くと、佐藤が「やったね!」と満面の笑みで飛んできた[14]。
ローズキングダムは最後に調教した馬で、定年前の62歳で調教助手を引退[16]。
騎手成績
| 通算成績 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 計 | 108 | 110 | 99 | 1009 | 1326 | .081 | .177 |
脚注
- ^ “鎌田祐一の近走成績”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “競馬学校ブログ : 【競馬学校】教官のひとりごと～初騎乗フォト満載で！”. blog.jra.jp. 2024年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e “鎌田祐一の年度別成績”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “抽出［通算 1着レース］｜鎌田祐一の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “あかね賞｜1972年9月16日”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “アーレス”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “牝系情報｜繁殖牝馬情報｜ペルースポート｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “ペルースポート (Peru Sport)”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “抽出［通算 1着レース］｜鎌田祐一の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “トウフクニシキ”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “抽出［通算 1着レース］｜鎌田祐一の騎手成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “鎌田祐一の近走成績｜競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2024年10月30日閲覧。
- ^ 江面弘也「テイオー、敗れたり。」『Sports Graphic Number』964号、文藝春秋、2018年、46-48頁。
- ^ a b c d 「テイオー、敗れたり。」、48頁。
- ^ 「テイオー、敗れたり。」、47頁。
- ^ 「テイオー、敗れたり。」、50頁。
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