金沢漆器
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金沢漆器 |
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かなざわしっき |
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漆器 |
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室内調度品、茶道具、花道具 |
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江戸時代に、現在の石川県を中心とした地域で力を持っていた加賀藩は、美術工芸の振興に力を入れていました。かつて江戸時代初期の藩主が、桃山文化を代表する「高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)」の高名な作家、五十嵐道甫を指導者として招いたことから金沢漆器は始まりました。その他に江戸からも印籠蒔絵(いんろうまきえ)の名工等も招かれ、加賀蒔絵の伝統を築き上げていきました。このように加賀藩によって育成された金沢漆器は、貴族文化の優美さに力強い武家文化が加わった独特の漆工芸となりました。 |
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石川県 |
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昭和55年3月3日 |
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金沢漆器は江戸蒔絵、京蒔絵とともに並び称される加賀蒔絵だけではなく、木地部門・塗り部門のそれぞれが高い技術を駆使して製作され、今なお、加賀百万石の遺風を感じさせます。 |
金沢漆器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 21:39 UTC 版)
金沢漆器(かなざわしっき)とは、石川県金沢市で生産される漆器である。
概要
江戸時代に加賀藩は美術工芸を振興し、前田利常の時代には細工所が設立された[1]。藩は京都から五十嵐道甫、江戸からは清水九兵衛といった名工を招聘し、多くの職人が育成された。1899年(明治32年)には金沢漆器同業組合が設立し、中国、インド、欧州への輸出が盛んとなる[2][3]。1980年(昭和55年)には、経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定された。
金沢漆器は、武家好みの造形に豪華な加賀蒔絵の装飾が施されているのが特長である[1]。
人間国宝
関連項目
脚注
- ^ a b 財務省北陸財務局経済調査課 10頁
- ^ 横浜市商工課 8頁
- ^ 石川新情報書府 - 金沢漆器 - 金沢漆器の歴史 - 国際化と明治時代
参考文献
- 横浜市商工課 編 「横浜商工彙報. 第21」1925年
- 財務省北陸財務局経済調査課著 「北陸財務局統計年報 平成20年版」
外部リンク
- 東海・北陸の伝統的工芸品 金沢漆器 - 経済産業省中部経済産業局
- 石川の伝統工芸 金沢漆器 - 石川県中小企業団体中央会
- 伝統工芸品館 金沢漆器 - 日本伝統文化振興機構
- 金沢漆器 - 工芸ジャパン
金沢漆器と同じ種類の言葉
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