金吾棒・切子棒刃引刀(刃引き刀:はびきとう・鉄刀:てっとう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 14:28 UTC 版)
「捕具」の記事における「金吾棒・切子棒刃引刀(刃引き刀:はびきとう・鉄刀:てっとう)」の解説
同心をはじめとする捕り手が剣術を対武装賊徒用逮捕術に転用するために自費製作しあるいは貸与・下賜・賞与され腰に差した刃が付いていない非殺傷用の刀。打刀として製作されたが美術鑑賞用・その他何らかの理由(下賜・催事および祭事・払い下げ・扮装上の特別帯刀許可など)で刃挽き加工され刃を除いたものやもとより作刀時・研ぎ出し時に美術刀としての価値が認められず刀工・研師により刃を付けなかった作刀のうち使用強度に耐えられる物、鍛錬用に刃を付けない鍛錬刀が流用・転用されるほか、またはもとより捕具用に鍛鉄製で打刀に模した・あるいは打刀より鍛鉄で重ね厚く頑健にオーダーメイドで鉄刀として作られたものが使用された。刃を付けない分、強度は打刀に勝るため、下手に打ち合えば木刀のように打撲や骨折は免れなかったという。
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