野球選手式長母音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:06 UTC 版)
日本のプロ野球選手のユニフォームの背名前に用いられるローマ字の綴りは、ヘボン式に倣わず「O」の長音を「OH」と表記する慣習がある(通常表記は「O」のみ)。これは、王貞治の名字がOとなると様にならないということで、OHとなったのが始まりとされる。また、阪急ブレーブスではオリックスブレーブス時代(1990年)まで、横浜DeNAベイスターズでは2013年の大田阿斗里に、ヘボン式のŌを用いたこともあった。これらの表記は他のスポーツのユニフォームの選手名表記にも用いられている場合がある。 しかし、斎藤隆は渡米後にSAITOHから通常表記SAITOに変更し、工藤公康は選手時代KUDOHだったが監督時代からはKUDOと通常表記に変更するなど、選手によってローマ字の綴り方はまちまちである。北條史也のHOJOHのように(新人選手入団発表会で用意されたユニフォームはHOJYO表記だった)、通常表記と「OH」表記を混用する場合も見られる。 なお、拗音(KYO,SHO,CHOなど)の長音は「O」の長音でも「OH」とせず通常表記を用いるのが一般的で、正田耕三のSHODA、長野久義のCHONO、京田陽太のKYODAに代表されるように多くの選手が通常表記としている。正津英志も途中でSHOHTSUから通常表記のSHOTSUに変更している。 これ以外の通常表記とは異なる例として、ユウキは近鉄時代に「U」の長音を「UU」と表記したYUUKIとし(オリックス移籍後とヤクルト支配下選手登録後は通常表記のYUKI)、新庄剛志は、阪神時代にSHINJYOを用いていたが、渡米後と帰国後はSHINJOの通常表記を用いた。
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