重賞競走における1位入線馬の降着・失格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 02:15 UTC 版)
「降着制度」の記事における「重賞競走における1位入線馬の降着・失格」の解説
1991年 - 第104回天皇賞において1位に入線したメジロマックイーン(武豊騎乗)が発走直後左に進路を取った。しかし、その進路の取り方が他馬を妨害したとして18着(最下位)に降着となった(繰り上がりで1着となったのはプレクラスニー)。この年は降着制度が適用された初年度でもあり、降着について理解していなかったファンも多かったため、勝馬投票券の払い戻しなどをめぐり大混乱を招いた。1位入線馬、しかも圧倒的人気を背負っていた馬の降着は波紋を呼び、のちに東京競馬場芝2000メートルのスタート地点が改修されるきっかけになった。 1993年 - 阪神障害ステークス(秋) ヤマノジパング 1位入線3着降着 2周目第4コーナーで内斜行 1996年 - 函館記念 マイヨジョンヌ 1位入線4着降着 最後の直線で内斜行 1996年 - ユニコーンステークス バトルライン 1位入線10着降着 第4コーナーで内斜行 1999年 - アーリントンカップ バイオマスター 1位入線2着降着 最後の直線で内斜行 2001年 - 京都大賞典 ステイゴールド 1位入線失格 最後の直線で外斜行し、被害馬(ナリタトップロード)が落馬・競走中止 2002年 - カブトヤマ記念 カンファーベスト 1位入線10着降着 最後の直線で内斜行 2003年 - 東海ステークス ディーエスサンダー 1位入線3着降着 最後の直線で内斜行 2006年 - 第31回エリザベス女王杯で1位に入線したカワカミプリンセス(本田優騎乗)が最後の直線で右に斜行し、ヤマニンシュクルの進路を妨害したとして12着に降着となった(繰り上がりで1着となったのはフサイチパンドラ)。 2010年 - 第30回ジャパンカップで1位に入線したブエナビスタ(クリストフ・スミヨン騎乗)が最後の直線で急に左に斜行し、ローズキングダムの進路を妨害したため2着に降着となった(繰り上がりで1着となったのはローズキングダム)。 2020年 - 第50回高松宮記念で1位に入線したクリノガウディー(和田竜二騎乗)が最後の直線で左に斜行し、ダイアトニックの進路を妨害したため4着に降着となった(繰り上がりで1着となったのはモズスーパーフレア)。新ルール適用後、GI競走で1位入線馬・3位以内入線馬の降着はいずれも初めて。
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