道具の電子化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/07 13:44 UTC 版)
「オンラインセッション」の記事における「道具の電子化」の解説
会話以外の部分、特に行為判定での乱数発生処理(サイコロを振ることやトランプを山札から引くこと)をどのようにして処理するのかも、オンラインセッションでは大きな課題である。 乱数発生の処理がサイコロを振ることである場合は「出目を自己申告する」ということにして電子化を一切行わないことで対応も可能であるが、場で共有されたトランプの山札からカードを引くことで乱数を発生させるようなゲームでは自己申告のやり方は不可能である。 広く普及してる方法論は、チャットに独自の乱数発生機能を付加させてその数値を共有させることである。これはテキストチャットでも対応可能なため、TRPGのオンラインセッション用に、各種のゲームルールにあわせた乱数発生機能のプラグインが黎明期から多くの有志により開発され、ユーザーに愛用されてきた。オンラインセッションを企画しているサイトの多くでは、乱数発生機能の導入方法についてのガイダンスが設けられている。これら有志によるプラグインは単純に乱数を発生させるだけでなく、行為判定の処理そのものを電子化させたものもあり、これらを活用することで戦闘シーンの処理などは通常のオフラインセッションよりもはるかに手早く終わらせることも可能である。このことから、乱数発生装置の導入は会話での時間がかかりやすいとされるオンラインセッションにおいてのゲーム時間短縮化のために重要な要素となっている。 ダンジョン探索や戦闘などでマップによる描写やコマによる位置確認が必要な場合は、描画が共有できるお絵かきチャットやホワイトボード共有ソフトを使用して対応される。TRPGのオンラインセッションのマップ表示に特化した専用のソフトウェアも愛好家によっていくつか開発されている。
※この「道具の電子化」の解説は、「オンラインセッション」の解説の一部です。
「道具の電子化」を含む「オンラインセッション」の記事については、「オンラインセッション」の概要を参照ください。
- 道具の電子化のページへのリンク