道具の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 15:28 UTC 版)
投擲用の球は、最初は粘土や岩、木片などであったが、19世紀までに硬い木で作った球になった。鉄くぎが大量生産されるようになった19世紀半ばごろに、球に鋲打ちする補強がなされるようになって耐久性が向上した。1904年にフェリクス・ロフリッツ(Félix Rofritsch)が木製の芯材を金属で被覆し、鋲を打って固定した球を発明し、製造しはじめた。マルセイユ、ファブル通りにあるロフリッツの工房あとには、« La Boule Bleue » のラベルが掲げられている。 1920年代にはフランスにおける球戯の人気の増大に対して、芯材に使うツゲの木の供給が追い付かなくなった。ポール・クルティウ(Paul Courtieu)とヴァンサン・ミル(Vincent Miles)は投擲用の球の材料をすべて金属にした。鉄の合金は硬すぎるのと錆びやすいことを理由に避け、アルミ合金と青銅を使うことにポイントを置いた。彼らは金属製の半球2つを溶接して製造する球の特許を1923年に取得した。翌1924年には、一個の母材を溶かして製造する球の特許を取得した。彼らの製造した球は、« La Boule intégrale » と名付けられた。
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