過去のユダヤ人大量虐殺ネタによる演出担当の解任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:25 UTC 版)
「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の記事における「過去のユダヤ人大量虐殺ネタによる演出担当の解任」の解説
オリンピック開会式の数日前、元ラーメンズの小林賢太郎が、1998年発売の若手芸人を紹介するビデオソフト『ネタde笑辞典ライブ Vol.4』で、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を題材に反ユダヤ主義的なジョークを披露していたことがSNSにおける動画の拡散で広く知られる事になった。本件は7月22日未明に橋本JOC会長にも知らされ、オリンピック憲章違反だけでなく、外交上の問題もあることから、小林は即座にショー・ディレクターを解任された。演出については、各場面ごとに担当者が居るものの、全体の演出調整を担っていた小林が解任されたことで、翌日23日のオリンピック開会式に向けて早急に演出全体を見直す必要が生じた。しかし、小林が専任で手掛けた演出は無かったため、オリンピック開会式の演出に変更は発生しなかった。解任前から、一部の日本人がSNSで海外の人権団体に向けて告発を続けており、7月21日にはアメリカのサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)が差別行為に対して非難声明を発表していた。ホロコーストが起きたドイツでは、ナチスやホロコーストの再現に繋がるような行動は厳しく取り締まられており、民衆扇動罪も定められている。
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