通商上の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:24 UTC 版)
「中華人民共和国の経済」の記事における「通商上の問題」の解説
詳細は「#貿易」を参照 中国経済の拡大に伴い中国の貿易額も増加している。130を超える国が中国を最大の貿易相手としており(2019年時点)、中国の要求や圧力に逆らえない国が増える要因になっている。 通商上の問題として、急激な生産能力の拡大を背景とした輸出増加、安価な製品の輸出による貿易摩擦、市場価格の撹乱(例えば、鋼材や製紙で中華人民共和国の輸出増により値崩れが警戒されている)が指摘されている。 また、経済成長に伴い資源の消費が増えるにつれ、資源輸出の抑制、輸入が急増している。石油はかつては輸出国だったが、今は輸入国に転じている。また、鉄鉱石、銅などの大口の輸入国でもある。レアメタルについては、中華人民共和国が供給における寡占状態の品目があり、中華人民共和国の態度が当該品目の価格を左右する状態にある(例えばタングステンは、2005年5月に中華人民共和国が増値税の還付の引き下げを行った結果、価格が高騰、高止まりしている。中華人民共和国は経済成長により、レアメタルの供給側から消費側に転じていることが、価格の高騰をもたらしている)。以上のように、中華人民共和国の大量消費が国際価格の上昇の一因となっている。
※この「通商上の問題」の解説は、「中華人民共和国の経済」の解説の一部です。
「通商上の問題」を含む「中華人民共和国の経済」の記事については、「中華人民共和国の経済」の概要を参照ください。
- 通商上の問題のページへのリンク