近現代の戦略理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:30 UTC 版)
第一次世界大戦・第二次世界大戦という総力戦や冷戦を経て、戦略は新しい発展を見せた。中国で人民解放戦争を指導した毛沢東は地方農民を教化し、日本軍に対して大規模なゲリラ戦を仕掛け、独自の戦略思想を確立した。このような思想は後にヴォー・グエン・ザップ、フィデル・カストロ、チェ・ゲバラなども用いて成功している。また第一次世界大戦に将校として従軍して軍事評論家となったベイジル・リデル=ハートは間接アプローチ戦略を理論化し「直接的な武力衝突ではない新しい間接的な手法によって勝利すべき」と論じた。 冷戦期においては核兵器という新たな大量破壊兵器の出現により、抑止を主概念とした核抑止戦略が構築された。これは軍事目的をはるかに超える破壊力を持つ核兵器を軍事戦略で位置づけるために構築された戦略理論であり、以下の3つに大別される。 抑止のための核戦略 核兵器は兵器に相応しくなく、あくまで抑止のために使用する(バーナード・ブローディなど) 拒否のための核戦略 核兵器は兵器であり、拒否のために使用する(ボーデンなど) 限定的・段階的な核攻撃 核兵器は兵器であるが威力が絶大であるため、限定的・段階的に使用する(アルバート・ウォルステッターなど) 1999年には中国で超限戦という概念が提出されている[要ページ番号]。
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