軍部への不満
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「2019年スーダンクーデター」の記事における「軍部への不満」の解説
クーデター開始当初はバシールが大統領を辞任したという報道が広まり、退陣を求めるデモ隊からは喜びの声があがった。しかし軍部によるクーデターであることが判明すると、イブンオウフ第1副大統領兼国防大臣に対する不満の声が挙がった。またデモ隊は軍による暫定政権を拒否し、デモ活動を続けると表明した。このため4月12日にイブンオウフは暫定軍事評議会議長を辞任し、アブドゥルファッターハ・アブドッラフマーン・ブルハーン中将が後任の議長に就任した。翌13日、ブルハーンは旧バシール政権を一掃すると宣言し、また拘束されているデモ参加者を釈放する旨も表明した。4月13日夜にはデモ隊の代表が軍事評議会に対し、文民代表の参加や文民政権の樹立などを要望。翌14日、軍事評議会はイブンオウフを旧政権の一員とみなし、国防大臣から解任した。このほかバシール旧政権時代に情報機関NISSのトップだったサラーハ・ゴーシュ(英語版)を解任したほか、当初設定されていた夜間外出禁止令も解除し、また旧政権の関係者数名を起訴する方針とした。アフリカ連合は軍が実権を掌握したことを問題視し、15日以内に民法が制定されない場合は加盟国としての資格を停止すると警告した。結局、アフリカ連合は6月6日に、後述する軍とデモ隊の衝突を受け資格を停止した。
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