軍事的役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:29 UTC 版)
戦象は軍事的に多くの役割を担っていた。その巨躯と力は輸送を任せると非常に有効であり、武器や兵糧の運搬から、軍楽隊の大太鼓、大砲の牽引まで幅広く用いられた。王侯や指揮官は背中に豪奢な輿を載せることもあった。 普通、戦象の背には1人の象使いと、他に1 - 3人の弓兵や槍兵が騎乗した。見晴らしの良い高所にあるため、弓兵を乗せると特に威力を発揮した。ディアドコイ戦争初期までの戦象は象使いもそれ以外の兵士もそのまま象に乗っていたが、次第に象の上に櫓を乗せて象使い以外の兵士はその矢倉の中から攻撃するようになった。牙はそのままか調教中に危なくないように削ってあることが多かったが、中には人の腕ほどの長さを持つ刃物を取り付ける事もあった。
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