車輪の一歩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 14:39 UTC 版)
脊髄損傷による身体障害者(車椅子)の女性(斎藤とも子)は母親の監視の元、自由に外に出ることが出来ない。そこに同じく身体障害者(車椅子)の男性6人が女性に対して「外に出よう」と誘いかける。女性はためらいつつも一緒に外に出る。が、平面交差の踏み切りで車椅子が線路の隙間に嵌ってしまい抜け出せなくなる。遮断機が降り、すんでのところで女性は健常者に救出されるが、帰宅途中に失禁してしまう(脊髄損傷による尿失禁)。 一方、車椅子生活の若い男性(斎藤洋介)は、親公認でトルコ風呂(当時の呼称)に行くが、車椅子ゆえに入店すらできず屈辱感にまみれることになる。 母親は誘った男性たちを責め、主人公(京本政樹・古尾谷雅人)たちは母親にわびる。後日、吉岡が訪れ、母親は、もうそっとしておいてくれ、とつっぱねる。女性は「母に逆らいたくないわ」と言うが吉岡は「君はどう思っているの?お母さんは君と一緒に死ぬ訳ではない。お母さんの言う事ばかり聞いていると、いつかきっと君はお母さんを恨むようになる。自分で判断しないといけないと言っているんだ。」と問いかける。女性は決意し、ある朝ついに皆の見守る中、駅に行き「誰か私を(階段の上まで)上げてください」と助けを求める。それを陰でみつめる母親は「誰も解ってくれないのよ」と涙するのであった。 感動的なラストシーンでゴダイゴの4枚目のアルバム「OUR DECADE」に収録されている「THE SUN IS SETTING ON THE WEST」という曲が効果的に使われている。
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