車輪の再発明が意味を持つ場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 20:57 UTC 版)
「車輪の再発明」の記事における「車輪の再発明が意味を持つ場合」の解説
なおITの分野では、「再発明」がいつでも「時間の無駄」とは限らず、既存のコードがあっても それを使わないほうがむしろ適切、という場合もある。 たとえばネットシステム等の開発においては、ライセンス形態が多様で、似たようなものがあっても実際の開発現場ではそれが事実上利用できないことがあるほか、機能的には似ていても設計思想の違いからシステムの発注者がその仕様を好まないため新規開発せざるを得なくなる場合もある。ただ、本当にその設計思想が必要なものかは議論すべき問題であり、特に広く普及している標準部品を無視して開発された独自アーキテクチャはしばしばシステムの利用者を困惑させるという問題が生じ、議論が尽きない。 なお、教育の現場では、ある技術の意味を深く理解させるために、意図的に「車輪の再発明」を行わせる場合がある。またプログラマもしばしばその技術を深く理解して自身の技術を向上させるために敢えて「車輪の再発明」をすることもある。その場合、一時的には標準的なシステムと異なる路線になっても、最終的には標準的な路線に回帰していくこともある。
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