身体に関する接尾辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 02:25 UTC 版)
シュスワプ語において身体に関する接尾辞(英: somatic suffixes)は、動詞語根に付加されて特定部位への動作の影響を表現する機能を有する。クイパーズは27種類を挙げており、その中には言語名 Secwepemctsín(Kuipers (1974) では sx°əpmx-cín と表記)中に見られる -tsin / -cin〈口〉も含まれる。これを〈打つ〉を表す動詞根 səp̓- に付加して səp̓-cín とすれば〈口を打つ〉という意味となる。身体に関する接尾辞の中には接頭辞 x- との組み合わせによって表す部位が変化する場合もあり、たとえば səp̓-ús は〈顔を打つ〉であるが x-səp̓-ús とすれば〈目を打つ〉となる。 名詞 k̓əλ-k̓m-úseʔ〈頬〉に対する k̓əλ-səp̓-úseʔ〈頬を打つ〉のように特定の接頭辞と共に現れるものも存在する。 他動詞化接尾辞と共に用いられる場合は身体に関する接尾辞の方が先に現れる。 例: sp̓-ús-n-s グロス: 打つ-顔-trans-3sbj 訳: 「彼は彼〈主語とは別の人物〉の顔を殴る」
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