越境的な言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 20:06 UTC 版)
1884年から1885年にかけてのベルリン会議に基づいて欧州各国が設定した植民地の境界は、非常に多くの民族と言語共同体を分割する結果になった。この境界はその話者によって引かれたものではないし、話者が国境を超えたためにこのような分布になっているわけでもないという点からいえば、この“越境的な言語” (en:cross-border language) という呼び名は誤解を招きうるものである。とはいえ、この名前がもつ(とくに公用語が違う場合に)国境の両側にまたがって言語や正書法などが分布しているという含みは、アフリカの多くの言語の現状をよく説明するものである。主な例には、ベルベル語(北アフリカの多くの部分および西アフリカの一部まで広がる)、スワヒリ語、フラニ語がある。 マリ共和国の元大統領でAU委員会の元委員長でもあるアルファ・ウマル・コナレなど、アフリカの著名人の幾人かは、越境的な言語がアフリカの合一を促進しうる要素であると述べている。
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