超特急以外の列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 22:52 UTC 版)
ノンストップ列車が超特急となったことで特急は一旦消滅したが、1935年10月1日に国鉄和歌山線と阪和電鉄線の交点に阪和中ノ島駅(現・紀伊中ノ島駅)が移設され、和歌山線のガソリンカーと連絡する超特急と急行のみ同駅に停車させるダイヤ改正を行った際、所要時間が48分に伸びた超特急を特急と改めることで復活した。その後、同駅への停車は1937年6月改正をもって全ての特急・急行が停車するようになった。 阪和電鉄では他にも多種多様な列車種別を使用していた(詳細は駅一覧表を参照)が、他事業者に類のない種別として「直急」というものがあった。これは直通・急行を意味した種別で、準急が起点側で速達運転・終点側で各駅停車であったのとは対照的に、直急は起点側が各駅停車・終点側が速達運転であった。元来阪和電鉄では全区間を走破する普通列車を「直通」と呼称しており、1936年改正でそれまで阪和天王寺 - 阪和岸和田(現・東岸和田)間の区間運転であった普通列車の一部を阪和東和歌山まで延伸して「直通」とした際に、延長区間を急行運転としたため、先述した停車パターンの列車が生まれることになった。しかし翌年6月の改正で直急は元の阪和天王寺 - 阪和岸和田間の普通に戻されたため、この種別は短命に終わった。 速達運転をした臨時列車には阪和浜寺(現・東羽衣駅)までノンストップの臨時急行(後述)や春季、秋季の行楽シーズンに運転された「ハイキング列車」などがあった。
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