赤字国家アルゼンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 07:59 UTC 版)
「2010年代後半のアルゼンチン通貨危機」の記事における「赤字国家アルゼンチン」の解説
経緯詳細はアルゼンチン経済の歴史参照。 2017年、アルゼンチンの対外赤字は310億ドルで世界ワースト3位、財政赤字はチュニジア、セネガル、エジプト、パナマに次いで5位、経常赤字ではワースト5位となり、双子の赤字に関してワースト4位となった。またペソの下落に伴い、世界で最もインフレ率の高い国の1つとなった。金利(名目金利は40%)面でも、イランの18%、エジプト16.8%を超え世界最大、成長率は鈍化し、ナイジェリア(-0.5%)とブラジル(-2.6%)に次ぐ低成長国(+ 0.5%)となった。 1992年以来、ドルがここまでに高騰したことはなかった。2018年5月、ラテン・アメリカの通貨はいずれも下落に見舞われたが、とりわけアルゼンチンの通貨は強いあおりを受けた。そののち、マクリ政権は過去最大の公共料金値上げを断行した。さらにマクリ政権下の2年半で最低月額賃金は34.8%下落した。マクリが政権に就く1か月前、最低月額賃金は約600ドルだったが、マクリ就任後400ドルに、2018年5月には384ドルにまで下がり続けた。 マクリ大統領就任以来、1億4,829万ドルの債務を累積させ、2016年から2018年の期間において、アルゼンチンは世界最大の債務国へと転落した。
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