質量放出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 09:48 UTC 版)
「はくちょう座V1489星」の記事における「質量放出」の解説
はくちょう座V1489星は極めて巨大な赤色超巨星であり、表面での重力は太陽の約80000分の1、地球と比較しても約2900分の1しかない。重力による束縛が極めて弱い表面から年間で1兆×4000億トン、太陽質量の0.02%に相当する物質が放出されている。流れ出した物質による恒星風の速度は極めて遅く、約23km/sである。比較対象として太陽の恒星風(太陽風)の地球公転軌道付近における速度は、平均で約450km/sとされている。 スペクトル線による分析からみたはくちょう座V1489星が放出した星間物質は、酸素に富む組成をしている。他には水、一酸化炭素、シアン化水素、二酸化硫黄、硫化水素のほか、一酸化ケイ素、一酸化硫黄、一硫化炭素といったユニークな星間分子も発見されている。
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