一硫化炭素とは? わかりやすく解説

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一硫化炭素


一硫化炭素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/08 00:28 UTC 版)

一硫化炭素
識別情報
CAS登録番号 2944-05-0 
PubChem 108054
ChemSpider 97157
特性
化学式 CS
モル質量 44.08 g mol−1
外観 赤色がかった結晶性粉末
への溶解度 不溶
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

一硫化炭素(いちりゅうかたんそ、carbon monosulfide)とは、炭素硫黄が1原子ずつ結合してできた、2原子からなる分子である。分子式はCS、分子量は44.08。

合成法・性質

一硫化炭素は、−185 ℃に冷却しながら二硫化炭素無声放電を行うと得られる [1]。こうして得られた一硫化炭素(CS)は、白色の粉末で[1][2]、無臭である[1]。しかし、−180 ℃以上になると爆発的に重合して、(CS)nとなり、色も赤や褐色に変色する[1][2]。この重合してできた(CS)nは、エタノールには溶けず、二硫化炭素には溶ける[1][2]。また、200 ℃にまで加熱すると、炭素と硫黄とに分解する[1][2]

その他の製法

二硫化炭素に太陽光が照射されると、この光によって二硫化炭素が、一硫化炭素と硫黄とに分解する[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.123(左上部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
  2. ^ a b c d 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.664 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6

主な参考文献

  • 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.123(左上部) 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6
  • 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 9』 p.664 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6


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