チオカルボニル錯体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 09:37 UTC 版)
「金属カルボニル」の記事における「チオカルボニル錯体」の解説
CS を含んだ錯体は知られているが、まれである。このような錯体の希少性は、1つには一硫化炭素が不安定であるという事実に起因している。そのためチオカルボニル錯体の合成には、テトラカルボニル鉄酸二ナトリウムとチオホスゲンとの反応のように、より複雑な合成ルートを必要とする。 Na 2 Fe ( CO ) 4 + CSCl 2 ⟶ Fe ( CO ) 4 CS + 2 NaCl {\displaystyle {\ce {Na2Fe(CO)4\ + CSCl2 -> Fe(CO)4CS\ + 2NaCl}}} CSe と CTe の錯体は非常にまれである。
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