チオナマイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:38 UTC 版)
チオナマイド系の薬品とは甲状腺刺激ホルモンの生産を抑制するもので、カルビマゾール(イギリスで使用されている)、メチマゾール(アメリカで使用されている)、とプロピルチオウラシルがある。チオナマイドは甲状腺ペルオキシターゼによるチログロブリンのヨード化を抑えるように働きかけ、これによりチロキシン(T4)を生成する。プロピルチオウラシルもまた甲状腺の外側で働き、活性化されていないチロキシン(T4)が活発なトリヨードチロニン(T3)に変化するのを防ぐ。甲状腺組織は通常甲状腺ホルモンを蓄えている為、チオナマイドの治療効果が出るのには何週間もかかり、服用量は何ヶ月もの間経過観察をしながら決める。 通常、治療初期には服用量が非常に多いが、長期にわたって大量に服用し続けると甲状腺機能低下症をきたすことがある。
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