賞と助成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 00:03 UTC 版)
王立地理学会は、地理学の発展に寄与した地理学者に多数の賞を贈っている。それらの賞の中で最も権威があるのは金メダル(Gold Medals)であり、1830年に制度化された創立者メダル(Founder's Medal)と1838年に制度化されたパトロンズ・メダル(Patron's Medal)がある。金メダルは「地理学と地理学的発見の発展・促進」に対して、エリザベス2世の承認の下、授与される。ウィリアム4世から毎年15ギニーが贈られる恒例の賞として1831年に始まった。1855年にデイヴィッド・リヴィングストン、1876年にNain Singh Rawat、1878年にフェルディナント・フォン・リヒトホーフェン、1892年にアルフレッド・ラッセル・ウォレス、1893年にFrederick Courtney Selous、1919年にウィリアム・モーリス・ディヴィス、1945年にハルフォード・マッキンダー、1949年にL. Dudley Stamp、1987年にRichard Chorley、1995年にデヴィッド・ハーヴェイといった高名な地理学者が受賞している。 学会が授与しているメダルと賞の総数は、特別な会員制度を含めて17である。その例を以下に示す。 ヴィクトリア・メダル(Victoria Medal、1902年〜) - 「地理学研究における顕著な功績」に対して授与 マーチソン賞(Murchison Award1882年〜) - 「近年地理学に最も寄与していると判断される出版物」を発表した人に対して授与 バック賞(Back Award、1882年〜) - 「国内や国際的な公共政策の発展に顕著な貢献を行った科学的な地理学的研究」に対して授与 バスクメダル(Busk Medal) - 「地理学や関連する科学において地理的な側面でイギリス国外の保護研究やフィールドワーク」に対して授与 カスバート・ピーク賞(Cuthbert Peak Award、1883年〜) - 「地球観測と地図製作を含む、現代的な方法の適用によって人間が環境へ与える影響の地理的な知識を深めるもの」に対して授与 エドワード・ヒース賞(Edward Heath Award、1984年〜) - 「ヨーロッパまたは発展途上国における地理学的な研究」に対して授与 また王立地理学会は、多目的の16種類の助成金を巡検やフィールドワークのために拠出しており、ラルフ・ブラウン(Ralph Brown)助成金とギルクリスト(Gilchrist)フィールドワーク助成金は£15,000が支給される。
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