豊干とは? わかりやすく解説

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ぶかん【豊干】


ほうかん【豊干】

読み方:ほうかん

⇒ぶかん(豊干)


豊干

読み方:ブカン(bukan)

作者 中勘助

ジャンル


豊干

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 16:56 UTC 版)

上野若元筆『豊干寒山拾得図』 中央が豊干、向かって左が寒山、右が拾得
伝・石恪筆『二祖調心図』(重要文化財東京国立博物館所蔵)のうち一幅。同図は豊干や布袋などを描いたものとも、慧可を描いたものともいわれる[1]

豊干(ぶかん、ほうかん、生没年不詳)は、中国代の禅僧[2][3]豊干禅師ともいわれ、寒山拾得と共に三聖と呼ばれる[2][3]

賛寧の『宋高僧伝』では封干の表記で、寒山子(寒山)・習得と共に1巻とされている[4]

人物

出身地や出自については殆ど知られていない[2]。奇行の僧。天台山国清寺におり、髪は総髪にして眉を整え毛皮を付けた衣(ぼろ)を着ていたという[2]仏道の教理を問われると、いつも「随時」と答えた[2]。豊干はに乗って道歌を口ずさみながら門を入ってきたことがあり、虎に乗る豊干の姿は絵にも描かれた[2]

寒山・拾得との関係

国清寺の厨房寒山拾得という二人の奇人がおり、かまどの番をしながら向かい合って一日中話をしていたが、その話を聞いても何を話しているのか分からないため、二人は風狂子と呼ばれていた[2]。ただし豊干だけは二人を理解したので、二人は豊干には懐いていたという[2]

豊干は閭丘胤という人物に、国清寺でかまどの番をして食器を洗っている寒山と拾得は文殊普賢の両菩薩であると告げたという[2]

伝記資料

脚注

注釈

出典

  1. ^ コレクション 名品ギャラリー 館蔵品一覧 二祖調心図(にそちょうしんず) - 東京国立博物館、2017年6月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 影山純夫『禅画を読む』淡交社、2011年3月、pp.96-99頁。ISBN 978-4-473-03726-8 
  3. ^ a b 豊干(ぶかん)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年6月29日閲覧。
  4. ^ 『大乗仏典 中国・日本編14 高僧伝』 諏訪義純・中嶋隆蔵編訳(東京:中央公論社, 1991年)P210.

関連項目

外部リンク




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