調印の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 08:39 UTC 版)
メシュエン条約は1353年にポルトとロンドンの間で締結された通商条約、1373年にポルトガル王国とイングランド王国の間で結ばれた条約、1386年に締結されたウィンザー条約の流れに連なる対外条約に位置付けられている。1703年5月16日にリスボン駐在のイギリス大使ジョン・メシュエンの主導でイギリス・ポルトガル間で軍事条約が締結され、イギリスはフランスとスペインの包囲を潜り抜けてヨーロッパ大陸への経路を確保する。 1703年12月27日、イギリス・ポルトガル間でワイン、毛織物の輸出入に関する通商条約が調印された。条約の調印においてはイギリス側からジョン・メシュエンが、ポルトガル側からはブドウ栽培を経営する地主貴族のカダヴァル公爵とアレグレッテ公爵が参加した。条約によってポルトガルはイギリスの毛織物の輸入を承認し、イギリスはポルトガル産のワインにフランス産のワインよりも3分の1安い関税をかけることが取り決められた。 1810年のフランス軍とウェリントン軍のポルトガル侵攻によって条約は失効するが、その後もイギリスとポルトガルの友好関係は継続する。
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