誤用・未定着の用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 06:24 UTC 版)
第二言語の話者による誤用という意味でのフラングレはカナダ全域でみられる。これはカナダの学校で導入されているイマージョン・プログラムのためである。英語からフラングレになる例としては、フランス語の単語を知らない生徒がそのまま英語を直訳する場合がある。例えば、ホットドッグはフランス語でも hot dog であるが、それを知らない生徒がしばしば chien chaud(熱い犬)と訳すことが多い。もっとも、ケベック州政府はむしろ chien chaud や、hambourgeois(ハンバーガー)という代替語を使うよう提案しているが、広い支持は得られていない。 フラングレはまた、バイリンガルのカナダ人が間違った発音をしたりスペルミスをしたりすることによって使われるようになる場合もある。イマージョン・プログラムの生徒やバイリンガルの生徒が広めてしまうよくある間違いには、誤った語形変化や音節の強調、スペリングにおける子音の重複やおかしな母音の組み合わせ、もう一方の言語の接頭辞・接尾辞をそのまま使ってしまう、などがある。 カナダ、特にブリティッシュコロンビア州および南東オンタリオ州での若者文化においては、フラングレの持つコミカルで婉曲的な特性を生かして、例えば英語の下品な言葉をフランス語で言い換えるなど、わざとフラングレが使われる場合がある。
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