誤報、捏造報道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:38 UTC 版)
消息を絶ってから墜落地点が見つかるまでは警察やマスコミは情報をほとんど得られず、多くの未確認情報が錯綜し、「舞阪沖海上に不時着」、「アメリカ軍機が生存者を発見」、「乗客全員無事」などの誤報が次々に打たれた。朝日新聞はもく星号は海上に不時着し、乗員乗客全員が救助されたと当日の新聞で報じたが、翌10日の新聞では搭乗者の生存は絶望的とした。 特に長崎県の地方紙『長崎民友新聞』は事故の翌日の紙面で「危うく助かった大辻司郎氏」という写真付きの記事を掲載。「漫談材料がふえたよ--かえつて張り切る大辻司郎氏」という見出しで大辻の談話を載せた。 これは、上記の「乗客全員無事」という「ニュース」を知った大辻のマネージャーが、同新聞に連絡する際に気を利かせすぎて捏造した話だった(実際には前述の通り大辻だけでなく全員が死亡)。なお大辻は長崎民友新聞が開催する「長崎平和復興博覧会」の会場内の劇場で漫談を披露する予定だった。
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