語学における構成主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 16:21 UTC 版)
「構成主義 (教育)」の記事における「語学における構成主義」の解説
従来は単語や文法を教師が一方的に説明し、学習者はそれを理解して暗記するのが教育であったが、例えば文法であれば構成主義の立場からは以下のような手法が採用される。 教師が特定の文型を使った文を提示する。 その中には文法的に正しいもの正しくないものが含まれている。 教師はどの文が正しく、どの文が正しくないかだけ示す。 学習者はそこから文法的に正しくなる要件を見つけ出す。 また、練習においても、従来は機械的にリピートしたり穴埋め型の文型練習を繰り返すのが中心だったが、例えば数字の学習であれば、フラッシュカードなどで練習するのは限定的にして、後はたとえば "Your phone number, please." "Thank you." だけ教えて、クラスの電話番号リストを英語で作成させるのが構成主義である。この場合、自分にとっての意味付けが重要なので、電話する可能性の高い相手から番号を集めていく。こうした体験を通じて、数字や「Phone number」といった語彙を身につけるのは一見手間がかかるが、定着率が高いので復習の手間が減少し、長い目で見れば効率的である。
※この「語学における構成主義」の解説は、「構成主義 (教育)」の解説の一部です。
「語学における構成主義」を含む「構成主義 (教育)」の記事については、「構成主義 (教育)」の概要を参照ください。
- 語学における構成主義のページへのリンク