誘導音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 05:43 UTC 版)
「日本の音響装置付信号機」の記事における「誘導音」の解説
誘導音には擬音式とメロディ式がある。擬音式では「カッコー」ないしは「カカコー」が東西または南北もしくは主道路横断用に、「ピヨ」ないしは「ピヨピヨ」が南北または東西もしくは従道路横断用に、それぞれ使用され、メロディ式では「通りゃんせ」や「故郷の空」が使用された。地方により横浜市で「赤い靴」、静岡県で「ふじの山」、名古屋市で「おうま」、青森県で「乙女の祈り」など、全国で20曲以上のメロディが存在した。 誘導音の鳴動の方式として、同種同時、同種鳴き交わし、異種鳴き交わしの三種がある。 同種同時方式 - 一方向と逆方向から、同じ誘導音が同時に鳴る。警交仕規(警察庁交通局仕様規格)21号に多い。警交仕規217号も同タイプに設定可能である。 同種鳴き交わし方式 - 一方向と逆方向から、同じ誘導音が交互に鳴る。警交仕規217号版1、版2に多いが版3にも多少あり、警交仕規21号の一部にもある。「カッコー」は「ピポン」と電子的な音へ、「ピヨ」は若干異なる音へ、それぞれ変更可能である。 異種鳴き交わし方式 - 一方向から誘導音「ピヨ」または「カッコー」が、逆方向から「ピヨピヨ」または「カカコー」が交互に鳴る。警交仕規217号版3、警交仕規1015号に多い。誘導音の終了で青信号の点滅が開始するが、警告音が鳴る場合もある。主に神奈川県に多いが、栃木県や京都府などにも存在する。 警告音には以下のパターンがある。 「ポーピーポーピーポーピー」「ポーピー、ポーピー、ポーピー」:コイト電工2つの音の音程は増四度もある。 「プーップーップーッ」:京三製作所方向によって音階が異なる。「ピヨ」「通りゃんせ」側は高音、「カッコー」「故郷の空」側は低音。(「通りゃんせ」、「故郷の空」の一音目と同じ音程) 東北地方の一部の県は、コイト電工の2音式に似たものも設置されている。 「プー、プー、プー」:日本信号警告音は奇数回鳴らすものが多い。青信号点滅時に警告音のかわりにアナウンスする青森県や熊本県などや誘導音の場合は、大分県など青点灯時の約2倍の速さで点滅を知らせる事例がある。
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