詳細/調弦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:38 UTC 版)
「エレクトリックベース」の記事における「詳細/調弦」の解説
通常弦は全て巻弦でラウンドワウンドとフラットワウンドがあり演奏するジャンルによって選択される。音高はギターでいう3-6弦の1オクターブ下が1-4弦に相当する。音域が低いため、楽譜上はヘ音記号で記譜する。5弦の場合、主にローB(Low-B)がE弦から4度低い音程として設定される(ハイC(High-C)の場合はG弦より4度高い音程となる)。ライブでは4弦ベースの演奏性と音色を損なわず(5弦ベースはネックの質量が増える為に4弦よりも倍音が減る)にローBの音域を得る為、G弦を張らず4弦ベースに下からB、E、A、Dの各弦を用いて調弦したものも見られる。これは男声ボーカルモノを女声用アレンジに変更する場合(逆もある)やポール・チェンバースなどコントラバス奏者とその時代においても(調弦や録音のミス等もあるが)ハード・バップ等のモダンジャズでいわゆるローDに相当する音が使われる事もあった為、それらにも対応する演奏性を考慮した工夫と言える。他にはE弦のペグをワンタッチでD音に落とすベース用Dチューナー(所謂ヒップショット、変則チューニングとなり慣れが必要)やフィリップ・クビキ・ファクターベースのようにE弦ヘッド部にストリングクラスプ「D」ストリングチューニングメカニズムを用いてテンションや押し弦のポジションを変えることなくローDを得られる仕組みを持った物もあった。ジミ・ヘンドリックスなどロック系で多く見られた半音下げ(4弦の場合、全てを♭E♭A♭D♭Gとする)ものもある。
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