訪日外国人客と公示地価上昇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:29 UTC 版)
「訪日外国人旅行」の記事における「訪日外国人客と公示地価上昇」の解説
2016年3月に国土交通省が発表した公示地価においては、訪日外国人旅行客の急増などに伴い、全国平均で8年ぶりに上昇した。中国人観光客の「爆買い」の東の中心地である東京都中央区銀座の公示地価は過去最高を記録した。「爆買い」の西の中心地である大阪市中央区心斎橋は、銀座を抑えて商業地の地価上昇率1位を記録した。大丸の旗艦店である大丸心斎橋店では、2016年2月期の免税品売上高が2015年同月期の2倍を記録するなど、訪日外国人旅行客による売り上げが増加している。そのため心斎橋地区でラオックスが同社最大級の免税店を2016年2月に開業させるなど、訪日外国人旅行客を対象とした投資が行われた。商業地の上昇率上位10地点のうち6地点は大阪市内を占めた。 訪日外国人旅行客の増加に伴いホテル不足が深刻化し、ホテル用地の取得競争が激化したためである。訪日外国人旅行客の増加による公示地価の上昇は、地方の観光地にも広がった。世界的にも有名なスキーリゾート地の「ニセコ」のある北海道倶知安町の住宅地の公示地価は19.7パーセント上昇し、住宅地の伸び率で首位となった。訪日外国人旅行客が、2015年までの5年間で倍増した「由布院温泉」のある大分県由布市では人気エリアの街道そばの商業地が15.4パーセント上昇し、大分市の中心部とほぼ変わらない水準にまで上昇した。
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