解答競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 02:56 UTC 版)
解答競技も公式・非公式の2種に分かれる。通信により運営される大会では、参加者が郵便や電子メールによって解答を送る。これは非公式の創作競技と似た方式で行なわれる。実際、非公式な創作競技の対象となったプロブレム群がそのまま解答競技の出題となることも多い。このような非公式な大会ではコンピュータの使用を排除できないが、解が特に長いようなプロブレムにはコンピュータでの解答に適さないものもある。 もうひとつ、日時と場所を決めて参加者が集まって開催される競技もある。解答には制限時間があり、盤駒以外の補助手段は使用できない。この種の解答競技で最も有名なものは、PCCCが開催する世界チェス解答選手権(World Chess Solving Championship)である。2012年の第36回大会は若島正を実行委員長として日本の神戸で行なわれた。 どちらの解答競技でも、プロブレムごとに配点がある。作意解を答えた場合、満点が与えられる。別解や無解を指摘した場合には、ボーナス点が与えられることもある。不完全な解答でも、解答内容に応じて部分点が与えられる。最高得点を獲得した参加者が優勝者となる。同点の場合は解答の所要時間がタイブレークに使われる。
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