解放そして復職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:36 UTC 版)
「フェルナン・ブローデル」の記事における「解放そして復職」の解説
1945年5月初め、リューベックが英軍によって陥落し、ブローデルは解放された。この年の下旬にはオランダ経由でフランスに帰国している。1946年、ブローデルはパリ高等研究院第4部門に復職、また、同年にはパリ大学(ソルボンヌ大学)文学部長より高等教育教授資格試験の受験生を対象とするラテンアメリカ史の講義を任されている。 1947年3月には、5年におよぶ収容所生活で書きあげた『フェリペ2世時代の地中海と地中海時代』の公開口述審査を受けている。これは、パリ大学文学部に文学博士の学位を請求するための論文であった。1948年には、師リュシアン・フェーヴルの努力によって、経済学および社会科学を研究する高等研究院第6部門(のちの社会科学高等研究院)が創設された。このとき、フェーヴルは研究院院長に昇進し、ブローデルは事務局長の職に任じられている。
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